第22巻 第2号(2023年7月) |
渡辺康行先生 退職記念 |
献辞 |
只野 雅人 |
立憲主義の相剋
――オーストラリアの1975 年憲政危機をめぐって―― |
江藤 祥平 |
ドイツ連邦憲法裁判所における平等原則の正当化審査の現状について:
2019年3月26日・第一法廷決定を素材に |
辛嶋 了憲 |
裁判官に対する「国民の信頼」は、何のために必要か?
――カール・シュミット『法律と判決』を始点として―― |
小西 葉子 |
1926 年のライヒ議会選挙制度改革 |
小林 宇宙 |
財産権としての情報の保護
――憲法上の財産権論からの試論―― |
平良 小百合 |
選挙の正統性
――フランス2020 年コミューン議会選挙を素材として―― |
只野 雅人 |
立法者の形成余地と結果・手続・首尾一貫性
――公的年金引き下げ訴訟・生活保護引き下げ訴訟を素材として―― |
松本 奈津希 |
宗教的多様性と公教育における信教の自由の意味
――イスラーム教徒の教師のスカーフ論争とその後の展開―― |
棟久 敬 |
渡辺康行名誉教授 略歴 |
渡辺康行名誉教授 著作目録 |
<論説> |
日本的契約慣行の研究(2)
――申込み・承諾によらない契約成立の認定手法がもたらす特異性―― |
小林 一郎 |
「公正なM&A の在り方に関する指針」と支配株主による少数株主の締出し(3) |
玉井 利幸 |
「中国的民主」の挑戦(3)
――「普遍的価値」をめぐって―― |
但見 亮 |
独占禁止法の特例法(令和2 年法律第32 号)についての初期の運用動向
――乗合バス事業者の共同経営に関する独占禁止法の解釈及び道路運送法の適用除外規定との対比―― |
柳 武史 |
心理的幇助犯における因果関係の特殊性 |
酒井 智之 |
自由権規約委員会の解釈と「事実上の拘束力」に関する一考察 |
初川 彬 |
シィエスの代表理論とその両義性 |
池端 寛史 |
わが国の協同組織金融機関の存在意義
――法と経済学の視点から―― |
井上 浩 |
ジョージア紛争国際独立事実調査ミッションによる武力行使に関する国際法の適用
――公的アカウンタビリティ・プロセスとしての機能分析―― |
後藤 主樹 |
飼主によるペット犬の終生飼養を促進する法制度のあり方
――オハイオ州とニューヨーク州の流通規制を参考に―― |
谷本 真珠 |
<研究ノート> |
薬剤利権の虜(Pharmaceutical Capture)
――医産複合体に絡め取られる制度―― |
仮屋 広郷 |
日本における気候変動訴訟 |
土井 翼 |
<判例研究> |
離婚慰謝料が履行遅滞に陥る時点
――最二小判令和4年1月28日民集76巻1号78頁―― |
髙木 隆文 |