第19巻

第19巻 第3号(2020年11月) 
講演:「企業法」研究の現状と課題 宍戸善一
私有財産は多すぎるか? 競売されるべきか? 森村進
「公正なM&A の在り方に関する指針」と支配株主による少数株主の締出し(2) 玉井利幸
香港国家安全維持法
―新たなる「法治」への旅立ち―
 
但見亮
人的交流による日本の国家ブランド・イメージ評価の変容 李孝連
アイヴァー・ジェニングスにおける「議会によるコントロール」の意味
―「議会による法の支配」という問い―
柴田竜太郎
EU 競争法における支配的地位の濫用禁止規定の構造 杉崎弘
達成語としての強制概念は法の強制性を説明できるか 三浦基生
研究ノート:商標の枯渇
―米国での実証研究から―
 
齊藤範香
判例研究:音楽教室事件と演奏権
―東京地判令和2 年2 月28 日裁判所HP 参照(平成29 年(ワ)第20502 号、同第25300 号)―
 
譚天陽

 

 

第19巻 第2号(2020年7月)
取調べ録音録画記録媒体の実質証拠利用・補論 青木孝之
「公正なM&A の在り方に関する指針」と支配株主による少数株主の締出し(1) 玉井利幸
オランダ競争法における「将来の消費者利益」論について 柳武史
行政機関による公表に関する法的規律の批判的再検討 土井翼
新たな憲法解釈の誕生
―チャールズ・L・ブラックの議論から―
 
川鍋健
自由権規約委員会と国内人権機関の関係についての一考察 初川彬
ドイツ一般的平等原則における審査モデルの一検討
―フスター・モデルを中心に―
辛嶋了憲
最低生活保障の交錯的構造
―連邦憲法裁判所判例と連邦社会裁判所による行政裁量の枠付け―
松本奈津希
フランスにおける「公序」と自由をめぐる一考察
―フランスの行政警察のあり方を手がかりとして―
田中美里
ドイツ競争制限禁止法及びEU 競争法における司法審査 島村健太郎
アメリカ「動物福祉法」(Animal Welfare Act)における動物実験規制の位置付け
―農務省による査察の検討を中心に―
 
本庄萌
アメリカ動物虐待防止法史序説 ―ASPCA の初年度年次報告書を基礎として―  吉田聡宗
判例研究:不保護による保護責任者遺棄致死罪の成否が争われた事案において、公判前整理手続及び第1 審の審理全過程で現れた検察官の訴追意思や被告人の防御活動を重視して、訴因変更を命じ又はこれを積極的に促すなどの措置に出るまでの義務を有するものではないと判断した事例
―最高裁第二小法廷判決平成30 年3 月19 日刑集72 巻1 号1 頁1)―
 
乾直行

 

 

第19巻 第1号(2020年3月)
森村進先生 退職記念
献辞 青木人志
私の歩んできた法哲学研究の道 森村進
中国の法概念について考える
―「新時代」の「法治」が示すもの―
但見亮
室町幕府の法概念に関する覚書 松園潤一朗
人権論のパラドクスと抵抗への権利
―コスタス・ドゥジナスの批判法学―
関良徳
法の一般性 鳥澤円
シモンズの権利基底的な政治的責務論とリバタリアニズム 山本啓介
強制性と法の概念
―フレデリック・シャウアーのThe Force of Law
三浦基生
アダム・スミスの所有権論
―分析と再構成―
太田寿明
森村進名誉教授 略歴
森村進名誉教授 主要研究業績
<論説>
商法の構造と基軸概念 酒井太郎
アメリカにおける判決前調査の歴史的変遷 吉村千冬
ドイツ連邦憲法裁判所の「三段階説(Drei-Stufen-Lehre)」・再考
―分析の対象・視角を変えるなどして―
高橋和也
<研究ノート>
罪証隠滅防止を目的とする起訴前勾留の経済学的分析 大角洋平
<判例研究>
土地改良区が河川法23 条の許可に基づいて取水した水が流れる水路への第三者の排水により当該水路の流水についての当該土地改良区の排他的管理権が侵害されたとした原審の判断に違法があるとされた事例
令和元年7 月18 日第一小法廷判決(平成30 年(受)533 号他,
以西土地改良区対Y1 他,使用料請求事件)裁判所ウェブサイト
土井翼