法曹コース

 一橋大学法学部は、2020年4月より、従来の「法学コース」「国際関係コース」に加え、新たに「法曹コース」を開設しました。  
 この「法曹コース」は、一橋大学法科大学院と連携し、法曹をはじめとする法律家を志す法学部生の皆さんに、より効果的な一貫した教育を提供することを目指すものです。
一橋大学法科大学院(法学研究科法務専攻)と一橋大学法学部法曹コースの法曹養成連携協定が文部科学大臣認定を受けました

 

 「法曹コース」は、2019年4月以降の法学部入学者から登録が可能です。一橋大学法科大学院を修了し、第一線で活躍している弁護士らによる法曹コース独自の科目も開講されます。弁護士・裁判官・検察官、その他法律家の道に関心のある方は、「学士課程ガイドブック」の該当ページをよく読むとともに、学内で開催される説明会等にも参加するようにして下さい。
法曹コース修了第1期生全員が、学部3年+法科大学院2年で司法試験に在学中合格!

 

*一橋大学法科大学院とは…
 一橋大学大学院法学研究科法務専攻(法科大学院)は、一橋大学研究教育憲章が掲げる理念を受けて、ビジネス法務に精通し、広い国際的視野をもち、豊かな人権感覚を備えた法律家を養成することを目指しています。一橋大学法科大学院修了生の司法試験累積合格率は、82.70%(平成17年度~令和2年度修了者)で、全国1位です。

 

一橋大学法科大学院の一貫型教育選抜

 「法曹コース」に登録し、一橋大学法科大学院への進学につき所定の要件を満たした方は、同法科大学院の入学試験において法律科目の論述式試験の免除を受けることができます。

 

一橋大学法科大学院入学者選抜試験募集要項

 

法学部3年+法科大学院2年/法学部4年+法科大学院2年

 所定の要件を充足すれば、法学部を3年で卒業し、標準修業年限2年の法科大学院既修者コースに入学することが可能です。さらに、法科大学院在学中に司法試験に合格すれば、最短5年で司法修習生となることができます。他方、法学部在学中に交換留学を志す方も、自分のペースで勉強を進めたい方も、「法曹コース」から法科大学院へ進学する途をあきらめる必要はありません。法学部に4年在学する場合でも、所定の成績を収めれば、一橋大学法科大学院の一貫型教育選抜の対象となります。

 

上記拡大図はこちらです

 

植松正記念奨学金

 法学部法曹コースに優秀な成績で在籍し、5年一貫型教育選抜で本学法科大学院に合格した経済的理由により修学が困難な者に対して「植松正記念奨学金」による支援を実施しています。植松正記念奨学金は故植松正本学名誉教授のご子息のご令室からの寄附に基づき、学業等に優れ、かつ経済的理由による修学困難な者に対し奨学援助を行うことを目的として、2022 年度に設けられました。

 植松正先生について

植松正先生は、文字通り苦学して心理学と法律学を修め、検事・判事になられた後、台北帝国大学教授に転じ、1950年から本学教授として刑法を担当されました。刑事責任能力をはじめとして刑法学に関する数多くの論文・教科書を発表されるとともに、供述心理についての先駆的な研究というべき『証言の信頼度』を著しました。植松先生のご経歴や研究内容をお人柄とともに紹介するものとして、村井敏邦「心理学と刑法学との交錯――植松正先生の人と学問」一橋論叢62巻4号(1969年)1頁以下もご参照下さい。

 

一橋大学HQウェブマガジン

「一橋大学法学部に『法曹コース』開設」の記事が掲載されております。