講義スケジュール(2015年)
【目的】
環境問題に対する政策は、従来の公害問題に対する規制的手法から、消費者・企業に環境配慮行動のインセンティブを付与する経済的手法まで、その選択肢が日 増しに広がっています。また、地球温暖化問題に代表されるように、環境問題をグローバル規模で解決するための国際交渉も活発化しています。本講義において は、環境政策と社会・経済の関連について、さまざまなケースを題材として、環境省の職員から、主として環境政策の実務的側面について導入的な解説を行いま す。
【授業計画】
Ⅰ 総論、基盤(1)
1. 4月 7日 環境問題と環境法政策(環境問題、環境法、環境法政策の特徴等)
2. 4月14日 環境問題の歴史と環境法の生成展開の概要
Ⅱ 分野別(放射性物質、地球環境問題を除く)
3. 4月21日 汚染排出の防止削減1(大防法、水濁法等)
4. 4月28日 汚染排出の防止削減2(化学物質のリスク管理等)
5. 5月12日 生物多様性の保全(条約、国家戦略、個別法)
6. 5月19日 物質循環管理(廃棄物、リサイクル、物質循環法)
7. 5月26日 循環型社会と小型家電リサイクル
Ⅲ 放射性物質
8. 6月 2日 放射性物質による汚染への対処(除染、廃棄物の処理)
Ⅳ 経済的社会的側面からの環境政策
9. 6月 9日 環境影響評価
10. 6月16日 企業活動のグリーン化(環境報告書、グリーン購入、環境マネジメント、環境会計)
11. 6月23日 環境保護の費用負担、公害・環境事件の司法・行政的解決
Ⅴ 地球環境問題
12. 6月30日 地球環境問題1(地球環境問題の概況、温暖化問題の経緯等)
13. 7月 7日 地球環境問題2(地球温暖化問題の国際枠組みと国内対策の現状と今後)
14. 7月14日 環境法の理念・原則、環境政策の手法
15. 7月21日 環境法及び環境政策の基本構造(環境基本法・環境基本計画、今後の課題と展開など)