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大学院法学研究科法学部

一橋大学法学研究科法科大学院

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平成25年司法試験の結果を受けて

平成25年司法試験の合格者発表が9月10日にありました。

 本年度の司法試験受験者は全体で7,653名で,昨年より734人の減少しており,この数字自体が司法試験離れの状況をあらわしています。
 全体の合格者数も本年度は2,049名で,昨年の2,102名より減少しています。受験者に対する合格率は26.8%(小数第2位で四捨五入,以下同)で,これは昨年よりやや改善されました。
 予備試験合格者は,167名が受験し120名が合格しており,合格率は71.9%で,法科大学院中合格率1位の慶應義塾大学法科大学院の合格率56.8%を大きく上回っています。

 一橋大学法科大学院修了生は,出願者144名,受験者123名,短答式合格者108名,最終合格者67名(既修者52名,未修者15名)という成績でした。受験者に対する合格者の割合は,54.5%(既修者60.5%,未修者40.5%)で,昨年は57.0%(既修者63.3%,未修者44.4%)でしたから,昨年よりはやや下がっています。なお,直近の平成24年度修了者についてみると,既修者については,受験者62名に対し合格者44名(合格率70.97%),未修者については,受験者19名に対し合格者5名(同26.32%)でした。

 一橋大学法科大学院の修了生は,本年度の司法試験でも健闘し,対受験者合格率では,総合では全法科大学院中で,慶應義塾大学法科大学院,東京大学法科大学院に次いで第3位の成績となりました。既修者については第4位,未修者については第3位の成績です。未修者で40%以上の合格率を示している法科大学院は全国で3つしかなく,これはやはり法科大学院制度発足の理念に照らして高く評価されてしかるべきだと思われます。修了生諸君の努力に対し,一橋大学法科大学院の教職員を代表して,敬意を表したいと思います。

 まず,合格されたみなさんには,日ごろのみなさんのたゆまぬ努力が実を結んだことに心からおめでとうと申し上げたいと思います。ただ,みなさんはまだ法律家として出発点に立っただけであることも忘れないでほしいと思います。今一度,自分たちが何のために法律家になるのか,法律家になって何を実現しようとするのかということを問い直し,決意を新たにして法律家としてのこれからの長い道を歩んでほしいと思います。みなさんが,今後,社会の各分野において,法に関係する指導的役割を担うことのできる公共的志操の高い法律家になられることを心より願っております。

 次に,残念ながら今回不本意な結果に終わった方々にも,もう一度法律家を志した初心を振り返ってほしいと思います。なぜ法律家を目指すのか,法律家になって何を実現しようとしたのかを思い出して,今後のことを考えてください。みなさんがこれまで努力したことは決して無駄ではありません。一橋大学法科大学院は,修了生について,さまざまな形の支援を行っていく予定です。何かあれば,遠慮なくわたしたちにご相談下さい。わたしたちはみなさんに対する支援を可能限り行っていきます。わたしたちが常に傍にいることを忘れないでほしいと思います。

 最後に,直接・間接に学生を支援してくださった関係者の方々にもお礼を申し上げたいと思います。みなさんの厚いご支援のおかげで今回の結果を得ることができました。本当にありがとうございます。現在,法科大学院を中心とする法曹養成制度のあり方については批判を受けてさまざまな形での見直しが検討されております。現在のあり方にさまざまな課題があることは事実ですが,一橋大学法科大学院は,チャレンジする法科大学院として,教育方法などについて改善を重ねながら今後も善き法律家の養成になお一層精進してまいりたいと存じます。今後も,広く,みなさまのご理解,ご協力をいただければ,幸いに存じます。

2013年9月11日
一橋大学法科大学院長 阪口正二郎