研究プロジェクト
出版物
企業法務とテクノロジー:リーガルテック・生成AI・ALSPが変える実務の構造

- 著者名 小林一郎
- 出版日 2025年9月
- 書誌名 商事法務
- ISBN 978-4-7857-3187-8
小林一郎教授が執筆した単著書籍『企業法務とテクノロジー:リーガルテック・生成AI・ALSPが変える実務の構造』は、企業法務の実務と新たなテクノロジーとの接合を多角的に分析する書籍です。
本書は、契約ガバナンスを軸に据え、法務の役割を 業務・組織・制度 の三層から捉え直すことにより、リーガルテック、ALSP(代替的法務サービス)、生成AIの登場が企業法務の構造や専門職のあり方にいかなる変容をもたらすかを検討します。
実証研究と比較制度論を交えながら、テクノロジー導入の促進要因や制約要因、また日本における「制度的沈黙」と呼ばれる独自の現象を理論化し、国際的な議論の中に位置づけています。これにより、企業法務の現場における実務の再編から、制度秩序や専門職の自己変革に至るまで、幅広い視座を提示します。
本書は、企業法務に携わる実務家にとっての実践的な示唆に加え、リーガルテックやAIに関心を持つ研究者・政策担当者にとっても、制度とテクノロジーの接合を考えるための新たな理論的枠組みを提供する一冊です。
制度は誰に応答するのか:生成AI と司法 アクセスをめぐる制度的沈黙の構造

- 著者名 小林一郎
- 出版日 2025年7月
- 書誌名 NBL1293号11頁
本稿は、生成AIが急速に普及する一方で、日本の法制度がそれに十分に応答していない現状を「制度的沈黙」として捉えます。そして、この沈黙が必ずしも無策ではなく、弁護士法や隣接士業の制度構造、司法アクセスの不顕在性と結びついた合理的な秩序維持の形態であることを示します。
さらに、米国や欧州で顕著に見られる「対立型」の制度応答と比較しつつ、日本特有の制度的沈黙が、生成AIやリーガルテックの導入経路にどのような影響を与えているかを明らかにします。実証分析を通じて、中小企業・大企業の導入傾向の差異や、制度ラベリングの有無による技術受容の逆説的な構造も描き出しています。本稿は、制度とテクノロジーの関係を考える新たな視座を提示し、今後の法務DXや司法アクセスに関する議論に資するものです。
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