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『リーガルイノベーション入門』(角田美穂子法学研究科教授・Felix Steffekケンブリッジ大学法学部准教授共同編集)が刊行されました

一橋大学大学院法学研究科の角田美穂子教授とケンブリッジ大学法学部のフェリックス・シュテフェック(Felix Steffek)准教授 の共同編集による『リーガルイノベーション入門(Legal Innovation: Technology, the Legal Profession and Industrial Change)』が弘文堂から刊行されました。

本書では、アカデミア、官公庁、国際機関、規制当局、実務家の英知を集め、リーガルイノベーションについての議論が展開されています。そこでフォーカスされているテーマは、デジタル化、人工知能、ブロックチェーンなどのテクノロジーが法の世界に浸透することで生まれる変化にどう適応するかというものです。

本書は、日進月歩で進化するテクノロジーの進化によって、法の世界はどのような変化を遂げようとしているのかを正確に伝え、リーガルイノベーションを共に考え、深めていくための「招待状」です。本書のもとになったのは一橋大学法学部の集中講義で、主として講義録のスタイルをとりながら、読者にテクノロジーとリーガルイノベーションについて考えを深めていくよう誘う。各講は、各講のポイントと今後の課題が編者により語られる「後日談」、さらには「考えてみよう」という問いで終わるという構成になっています。

本書が扱っている内容は、①リーガルイノベーションの本質とその条件、②人工知能と紛争解決、③アントレプレナーのリーガルイノベーション観、④AI時代のコーポレート・ガバナンス、⑤テクノロジーと法執行、⑥人工知能がリーガル・サービスにもたらす影響、⑦司法アクセスのイノベーションです。

本書の詳細については、弘文堂のウェブサイトをご参照ください.

本書は、ケンブリッジ大学と一橋大学で実施している研究プロジェクト「法制度と人工知能」の成果の一部です。同研究プロジェクトはProfessor Simon Deakin と角田美穂子教授がprincipal investigatorsを務めています。プロジェクトの詳細については、project websiteをご覧ください。

執筆者:ルードヴィヒ・ブル(Ludwig Bull, CourtCorrect), ヴォイテック・バッチンスキ(Wojtek Buczynski, University of Cambridge), マイケ・デ・ランゲン(Maaike de Langen, Pathfinders for Peaceful, Just and Inclusive Societies), 藤田正人参事官(法務省), 池田宜睦教授(東京大学), 石原裕也(Xspear Consulting), 岩倉正和教授( 一橋大学, TMI Associates), 泉卓也企画調整官(経済産業省), 吉川崇審議官(法務省), 幸田博人教授(一橋大学), 小塚荘一郎教授(学習院大学), 野間幹晴教授(一橋大学), 野崎彰(内閣参事官・金融庁監理官), 小原隆太郎(弁護士), 齋藤雅弘(弁護士), 酒向真理教授(University of Oxford), ホリィ・サージェント(University of Cambridge), 佐々木清隆教授(一橋大学), フィリップ・ショルツ部長(Ministry of Justice, Germany), フェリックス・シュテフェック准教授(University of Cambridge), 角田美穂子教授(一橋大学), 竹下啓介教授(一橋大学), タチヤナ・テプロヴァ上級参事官(OECD), イグナシオ・ティラード事務局長(UNIDROIT), アンナ・ヴェネチアーノ事務局次長(UNIDROIT), 山田博章(東京工業大学), 山本和彦教授(一橋大学), 吉岡和弘(弁護士).

『リーガルイノベーション入門』書影

『リーガルイノベーション入門』

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